南方熊楠関連の本をネットで検索中、写真の中に美人が写っているものがあった。
熊楠よりこちらの方が気になって調べてみると白洲正子が50歳頃の写真だった。
エッセイストとのことなので早速著作を確認し、購入したのがこの本。
「両性具有」とは一人の人間が両性を持っている事らしく、この著作では
男色について書いている。
男は少年期に男性の気質と女性の気質を併せ持っていて
成長するにしたがって男性化していくと書いている。
したがって稚児が昔から男色の対象となっていたらしい。
かつてTVでネズミを使った実験を見たことがあった。
ソ連の実験だったと思うが、箱の中に多くのネズミを入れて
その生態を観察したものだった。
ある一定の数を超えるとネズミたちは数を減らす行動にでる。
更に数が増えると共食いを始めて数を減らそうとする。
この結果から
同性愛はこんな事が原因なのかと思っていた。
しかし太古から菊花の契りが存在し、
薩摩武士の「郷中」の中にも肉体交渉が当然あって、菊花の契りを結ばない
男性は一人前に扱われなかったらしい。
物事はそんなに単純ではないということか。
読んでは見たものの、今ひとつよく分からないところがある。
しばらく置いて、再読が必要。